羽生善治棋聖が竜王奪取し「永世七冠」達成!タイトル通算99期

羽生善治棋聖渡辺明竜王に挑戦していた第30期竜王戦七番勝負の第5局が12月4、5日の2日間、鹿児島県指宿市の指宿白水館で行われました。

その結果、挑戦者の羽生棋聖が渡辺竜王に勝利し、対戦成績は4勝1敗となり、竜王のタイトルを獲得しました。

羽生棋聖が竜王位に就くのは、2002年以来でなんと15年ぶり

羽生棋聖は竜王通算7期で「永世竜王」の資格を獲得し、永世資格のない叡王を除く7つのタイトルすべてで永世資格を持つ、「永世七冠」を達成。

史上初の快挙です!

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初タイトル獲得から28年「最後のチャンスかも」

将棋界で長年第一線に立つ羽生棋聖が5日、史上初の「永世7冠」を達成しました。

初めてのタイトル獲得から28年が経っています。

「もしかしたら最後のチャンスかもしれないという気持ちだった」と羽生棋聖は語ります。

決して若くはない年齢、さらに体力の衰えも加わるため、今回の竜王戦は不退転の決意で臨む勝負だったと明かしました。

永世7冠を決めた第5局。

羽生棋聖の対局姿勢はほとんど変わらず、盤上に集中していました。

一方、「作戦が破綻した」という渡辺の視線はほとんど盤上に向けられませんでした。

終盤の勝ちを決める場面で、羽生は自らの読みに納得するように何度かうなずきました。

渡辺もついにあきらめ、はっきりした声で「負けました」と告げたのです。

羽生棋聖も礼を返し、竜王戦の対局が決しました。

羽生棋聖は終局直後は「実感が湧かない」と語ったが、記者会見に移ると、いつもの冷静な羽生に戻っています。

「(7冠制覇の)25歳の時はプロになってまだ10年でした。今は30年が過ぎ、積み重ねの中でたどり着けたという感慨がある」と語り、肩の荷が降りたような様子です。

羽生棋聖のタイトル獲得の歩み

羽生棋聖は1985年12月に四段となり、加藤一二三、谷川浩司についで史上3人目の中学生棋士としてプロデビュー。

実質的なデビュー年度である1986年度に勝率1位(0.741 40勝14敗)の成績を残すと、1989年度に初タイトルとなる竜王を獲得。

その後も圧倒的な勝率をキープすると、1996年に当時あった7つのタイトルをすべて保持する、史上初の「七冠独占」を達成しました。

今回の竜王獲得で通算タイトル数は99期となり、あと1期で通算タイトル数100期となります。

保持する竜王、棋聖の防衛、または他のタイトルの獲得により、またも史上初の大偉業「タイトル100期」を達成するのです。

羽生棋聖のプロフィール

羽生善治(はぶ・よしはる)

1970年9月27日、埼玉県所沢市出身

1982年に奨励会入り、1985年に四段に昇段

加藤一二三、谷川浩司に次ぐ史上3人目の中学生プロ棋士

1986年に初タイトルを獲得、1996年に史上初の「七冠」達成

師匠は二上達也九段

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羽生「永世7冠」達成に棋士らのコメント

永世称号の制度がある7棋戦ですべて永世資格を持つ史上初の「永世7冠」を達成した羽生棋聖に対し、棋士・関係者のコメントは以下の通り。

◯佐藤康光 日本将棋連盟会長

 この度は四度目の竜王復位、並びに「永世竜王」の資格獲得、「永世7冠」の達成、誠におめでとうございます。前人未到の偉大な記録に改めて敬意を表します。どんな厳しい環境、状況下におかれてもそれを受け入れ、戦い続ける姿勢には畏敬の念にたえません。これからも体調にご留意され、益々のご活躍を祈念いたします。

◯谷川浩司九段

 永世称号は一つだけでも大変なのに、七つ全てとは信じられません。羽生さんの飽くなき好奇心、探究心が、47才になっても若手と最新型でぶつかり合う姿勢につながっているのでしょう。相手の得意形に飛び込み、相手も良い内容の将棋を指す中で、結果を出し続けるのが凄いと思います。永世竜王は4度目の挑戦、15年越しということで喜びも一入でしょう。心よりお慶び申し上げます。

◯中原誠 十六世名人

 永世7冠おめでとうございます。羽生さんのたゆまぬ努力に敬意を表します。45歳を過ぎてからは、さすがの羽生さんもタイトル戦で苦労することが多いようですが、その中での大記録達成は立派だと思います。これからの一年、一年にも注目したいと思っています。

◯藤井聡太四段

 竜王奪取そして永世7冠の獲得、おめでとうございます。「永世7冠」という言葉の重みに羽生先生が積み上げてこられたものの大きさを改めて感じています。今後ますますのご活躍を期待しています。

◯加藤一二三九段

 覇者として将棋界を牽引し続けて30余年。類い稀なる才能をたゆまぬ努力により開花させた羽生さんが、ついに前人未到の金字塔を打ち立てられたことに最大限の賛辞を送りたいと思います。今後の活躍を益々楽しみにしております。

◯囲碁の井山裕太7冠

 この度は永世7冠達成、誠におめでとうございます。長きに亘り結果を残し続けられるそのお姿に、敬服いたしております。今後も健康に留意され、私を含めた多くの人々の目標で有り続けていただければと思います。

永世称号の獲得条件と資格を持つ現役棋士

<永世称号> <獲得条件>       <資格を持つ現役棋士>

・永世名人・・・通算5期         谷川浩司、森内俊之、羽生善治

・永世王将・・・通算10期        羽生善治

・永世竜王・・・連続5期または通算7期  渡辺明

・永世王位・・・連続5期または通算10期 羽生善治

・名誉王座・・・連続5期または通算10期 羽生善治

・永世棋王・・・連続5期         羽生善治、渡辺明

・永世棋聖・・・通算5期         羽生善治、佐藤康光

 (敬称略)

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